今日もfreeeに同期している預金口座の登録方法の続きになります。
まずは全体像。
記事はこちらになります。
初心者のためのfreee使い方講座 同期している預金口座の登録方法 登録パターンの全体像
前回はこの内、入金についてお話ししました。
freee使い方講座 同期している預金口座の登録方法 入金の登録
今日からは出金に入って行きましょう。
ただ、出金は範囲が広いので何回かに分けて説明していきます。
今日説明するのはこの部分。
経費を請求書をもらって振り込みで支払うケースです。
もちろん登録方法は自動で経理一択ですね。
ちなみに、画像の①・②は見出しの①・②に対応しています。
①未決済取引を登録している場合
考え方
こちらは、請求書を受領した時に、以下の未決済取引を登録している場合ですね。
例
仕入高 110,000円/買掛金 110,000円
外注費 55,000円/未払金 55,000円
この場合、取引登録にしてしまうと、既に登録してある仕入高・外注費が2回登録されてしまうので未決済取引の消込で登録します。
登録方法
①未決済取引の消込タブにして、②消し込みたい取引を選択、③金額の一致を確認します。
基本、これで登録でOKなのですが、freeeが気を利かせて変な調整を入れてくれることがあるので、画面を下にスクロール。
①金額が一致していること、変な調整が入っていないことを確認してから②登録しましょう。
これでOKです。
②未決済取引の登録をしていない場合
この場合は先程と違い取引登録します。
支出明細の詳細をクリックするところまではさっきと同じ。
今度は取引登録タブにしてこの画面で登録していきます。
勘定科目
慣れるまで悩む項目です。
こちらは勘定科目の部分をクリックすると以下のような候補が出てくるのでこれを参考に入力していきましょう。
あとは、freeeさんの取引入力ナビも参考になります。
発生日
ここはポイントになる部分。
出金日に関わらず、物の購入であれば納品された月の月末、サービスであればそのサービスを受けた月の月末に設定しましょう。
後払いの場合はこれですんなりいくのですが、先払いのケースもあるでしょう。
この場合、年度内に納品・サービスが提供されるのであれば出金日にしておいても実害はありません。
これに対して、納品・サービスの提供が次年度になる場合はとりあえず前渡金※で登録しておきましょう。
物の場合、納品されて本来の用途で使う(売却・事業で利用)までは経費にならず、サービスの場合はサービスを受けるまでは経費にならないためです。
※前渡金の他、性質によって仕掛品・建設仮勘定等も考えられますが、とりあえず経費にしないことを優先し、後で見直す前提で前渡金にしておきます。
登録例
8月末にいづみ企画から仕入れたA商品100個の代金を9月末に支払っていると仮定して登録します。
①8月仕入なので8月31日にします。
②商品の仕入なので仕入高、③備考は何を仕入れたのかわかるように書いておきます。
情報を入力し終わったら④登録。
その他注意点
10万円以上のパソコン等の固定資産
取引登録の他、固定資産台帳にも登録する必要があります。
この辺は以下の過去記事をご参照ください。
ちなみに、30万円未満なら一括して経費にすることができる少額減価償却資産の特例というのもあります。
ひとり社長のためのfreee超初心者塾 固定資産の登録② 少額減価償却資産の特例を使う場合
フリーランスのためのfreee超初心者塾 固定資産の登録 補足 少額減価償却資産の特例を使う場合
10万円未満の固定資産
固定資産台帳に登録せずに消耗品費という経費にすることができますが、これは年度内に使い始めた場合に限ります。
年度末に売れずに残っている商品
棚卸資産として経費から除く必要があります。
複数月分の利用料などを一度に支払った場合
仮に1月から12月が決算であれば1月から12月分のみが経費になるので残りの期間を前払費用として経費から抜く必要があります。
1年分であれば支払った時に一度に経費にすることができる短期前払費用の特例というものもありますが、一定の要件を満たす必要があります。
不安な場合は個別コンサルティングをご利用ください
経費の登録は色々注意しなくてはいけない点や特例があります。
不安な場合はネット情報を鵜呑みにせず、少なくとも税務署に相談するようにしましょう。
当事務所の個別コンサルティングであれば、有料ではありますが、税務相談とfreeeの相談をまとめて承ることができますのでよろしければお申し込みください。
まとめ
今日はfreeeに同期した預金口座の登録の内、請求書をもらって振り込んだケースについてご説明しました。
①事前に未決済取引を登録している場合 未決済取引の消込
②未決済取引を登録していない場合 取引登録
取引登録の場合は勘定科目は候補から選び、発生日に注意しましょう。
その他にも経費の登録は色々注意点や特例があるので不安な場合はそのままにせず必ず相談するようにしましょう。
次回は出金の続きを説明していきます。