口座振替の小技 明細の無視はやめてダミー口座を使いましょう!

無視はやめましょう!

freee専門税理士の土橋です。

今日は口座振替を登録する時の小技についてご紹介いたします。

A銀行からB銀行への資金移動を登録する時皆さんはどうしていますか?

そりゃもちろん自動で経理から口座振替で登録しますよ~!

それだけですか?

え…?

この反応の方は△です。半分正解で半分間違っています。

正解を言っちゃいますね!

A銀行からB銀行の資金移動は、A銀行では出金明細、B銀行では入金明細として登録されています。

なので、A銀行の出金明細を口座振替で登録し、B銀行の入金明細をやはり口座振替で登録すると同じ口座振替が2本登録されてしまい重複してしまいます。

そこで、重複しないように対策する必要があります。

この対策についてはfreeeのヘルプページに以下のように書かれています。

登録銀行口座間の資金移動で振替先の入金明細を「無視」する

freeeヘルプセンター 資金の移動を登録する(口座振替)

こちら、ヘルプページの画像をお借りしたものですが、銀行口座間の口座振替を入力する時には「無視」を推奨する警告アラートが出る仕様になっているとのことです。

ただこの「無視」、預金残高の不一致の原因にもなるため私は使っていません。

これから「無視」を使わずに銀行口座間の口座振替を登録する方法をご紹介します。

ダミー口座を作る

準備として口座振替用のダミー口座を作ります。

名前はなんでもいいのですが、この方法を私に教えてくれた福岡の師匠(非公認)の真似をして「口座振替勘定」とします。

ホーム画面の①口座から②口座の一覧・登録を選択します。

現金・その他

資産の口座(小口現金・仮払金など)を登録する

①適当な名前をつける。今回は口座振替勘定。
②登録

新しく口座振替勘定ができました!

ダミー口座を作って口座振替を登録する

A銀行からB銀行の資金移動を登録する時、A銀行の出金明細はB銀行への口座振替、B銀行の入金明細を無視がfreeeのおすすめの方法でした。

これを先程作った口座振替勘定を使って次のように変えます。

A銀行の出金明細 振替先口座 口座振替勘定 の口座振替として登録

B銀行の入金明細 振替元口座 口座振替勘定 の口座振替として登録

こうすると口座振替勘定の中で同額がぶつかって相殺されるので試算表の残高は0になります。

いかがでしょうか?明細を無視せずに口座振替を登録できましたよね!

実際の画面で見てみましょう。

今回は三井住友銀行からみずほ銀行への資金移動を登録してみます。

三井住友銀行

対象の明細の詳細をクリック

①口座振替・カード引落を選択、②振替先口座を口座振替勘定にして③登録。

みずほ銀行

対象の明細の詳細をクリック

①口座振替・カード引落を選択、②振替元口座を口座振替勘定にして③登録。

口座振替勘定がどうなっているか見てみましょう。

ホーム画面の口座振替勘定を見ると残高が0になっていますね。
では、青字部分をクリックしてみましょう。

こういう時は現預金レポートが見やすいです。現預金レポートタブを選択。

赤い囲みを見てください。三井住友からの入金とみずほへの出金がきれいに相殺されて0になっていますね!

ダミー口座の残高は0 これは非常に重要なチェックポイントですので覚えておきましょう。
もし0でない場合は口座振替の登録が漏れている可能性があります。

まとめ

ダミー口座を使うと明細を無視せずに銀行間の資金移動を口座振替登録できます!

預金残高の不一致の原因になり得る「無視」はやめて是非試してみてください!

その時はダミー口座の残高が0になっていることを必ず確認してくださいね!

今回は紹介しませんでしたが、ここに自動登録ルールを設定すると更に便利になります。

自動登録ルールは使いこなせばかなり便利な機能ですが注意点もいっぱいあります。
適当に使うと大変なことになります…

こちらについてはまた別の記事で改めて紹介できればと思っています。