freeeの預金残高と実際の口座残高が合わない場合に見るべきポイント 開始残高

freee専門税理士の土橋です!

以前、freeeの預金残高と銀行残高のズレ取引登録結果のチェック 預金という記事を書きました。

freeeの預金残高と実際の銀行残高が合わない!このご相談本当に多いです。

この場合、以下のような原因が代表的です。

・未登録の明細がある
・freeeと銀行口座の連携エラーを放置してしまい明細の一部が取り込まれていない
・取り込んだ明細の一部を無視している
・同じ口座振替を重複して登録している。こちらの記事でも触れています!

この辺全てチェックしたけど問題がない…、その時は開始残高が正しく設定されているかを確認しましょう!

開始残高というのは、freeeを使い始めた年の最初の残高のことですね。

例えば、2022年からfreeeを使い始めた個人事業主の方であれば、2021年12月31日時点の残高ですし、3月決算の会社が2022年3月期からfreeeを使い始めたのであれば2021年3月31日時点の残高になります。

使い始めた年に作った銀行口座であれば別ですが、以前から使っている銀行口座の残高は0ではないはずです。

・2021年12月31日時点の事業用口座の残高が100,000円
・2022年からfreeeを使い始めた
・2022年の事業用口座の入出金は+100,000円で、2022年12月31日の残高は200,000円だった。

この例の場合、まず2021年12月31日時点の事業用口座の残高100,000円を開始残高として設定する必要があります。

これを設定しないと、freeeの中では事業用口座の2021年12月31日時点の残高は0円なのね!と理解されて進んでしまいます。

自動で経理から入出金の+100,000円を登録しても0円+100,000円=100,000円となり、銀行残高200,000円とは一致しません。

この開始残高は使い始めた年であれば取引を登録した後でも簡単に修正することができます。

なので、freeeの預金残高と実際の銀行残高が合わない場合、まずは開始残高が正しく設定されているかを確認してみてくださいね。

ここを直すだけできれいになってしまうケースも多いです。

ご相談を受けた場合、私もまずこのポイントをチェックします。

また、開始残高は預金だけでなく、様々な貸借対照表の勘定科目に影響する可能性があります。何年も事業を続けていれば最初の残高があるのはおそらく預金だけではないと思います。

今まで色々な勘定科目のチェックについて書きましたが、異常な状態の原因を調べていくなかで開始残高にたどりつくことも多いです。

以下のヘルプを参考に開始残高が正しく設定されているか是非確認してみましょう!

【法人】開始残高を設定する
【個人】開始残高を設定する