ひとり社長のためのfreee超初心者塾 経費の登録 具体的な登録方法①

freee専門税理士の土橋です。

前回は経費の基本的な考え方を学びました。
今日はこれを土台に具体的な登録について学んでいきましょう!

ちなみに、この記事では10万円以上の備品は対象外とします。
こちらは減価償却とかちょっと難しい話しが出てくるのでまた別の記事でお話しします。

前回も書きましたが、経費は大きくこの3つに分かれます。

①会社の銀行口座からの振込
②会社のクレジットカードでの支払い
③社長の立替

それぞれ以下の方針で登録していきます。
①・②:自動で経理
③:スマホのカメラからレシートや領収証を読み込んで登録

今日はこの内、自動で経理についてお話しします。

freeeのヘルプはこちら。
銀行などの明細から帳簿付けを行う(自動で経理)

まずは、先ほどのヘルプの「「自動で経理」の画面を開く」から自動で経理に入りましょう!

これが自動で経理の画面です。
それぞれの行は「明細」と呼ばれており、オレンジが出金、青が入金を意味します。
今回は経費の登録についてですのでオレンジの明細を入力していきます。

それでは一番上のDCカードの出金明細を登録してみましょう。

①freeeが勘定科目、取引先・品目を推測しています。この内容でOKなら②登録を押しましょう。
違う場合は③詳細をクリック。

取引登録画面が開きます。

①クレジットカードの場合は利用日、通帳の場合は出金日になります。
基本的に利用日・出金日にしておけば前回ご紹介した経費にならないケース以外は怒られることは少ないでしょう。

ちなみに今の例では12月の経費になっていますが、仮に2021-11-30にすると11月分の経費にすることもできます。

ちょっと難しい話しなのですが、利用日、出金日で経費にすると仮に3月決算の会社の場合、売上が4月から翌年3月分、経費が3月から翌年2月分のようにきちんと対応しなくなる可能性があります。

毎月ほぼ同額の経費ならそれほど影響はありませんが、請求書をもらって支払う経費は高額になることも多いです。
この場合、売上と経費の月が対応していないと本当に儲かっているのか儲かっていないのかが見えにくくなります。

例えば、3月分として高額な経費を請求されているのに支払が4月だから来年4月の経費にすると、今年は一見儲かっていそうなのですが、実は大赤字ということも有り得るわけです。

先程のテクニックはこの売上と経費の対応関係を整えてあげる時に使います。
この点はこちらの記事で説明していますので興味のある方は読んでみてください。

②勘定科目を入力します。勘定科目をクリックすると以下のような候補が出てくるので初めのうちはこれを確認しながら入力するといいでしょう。

慣れてきたら例えば旅費交通費であれば「ryohi」とローマ字入力してあげれば旅費交通費が候補として出て来ます。

勘定科目に悩んだら以下のヘルプやサイトも参考にしてみましょう。
勘定科目はどう選べばよい?
取引入力ナビ

その支出が経費であることに間違いがなければ勘定科目を間違っても税金が増えたりすることはありません。なので、あまり気にしすぎないようにしましょう。

ただ、使う勘定科目は毎回統一するようにしましょう。

これがばらついていると、チェックしにくい、銀行や税務署から疑問を持たれるなどデメリットしかありません。

③ここは消費税の納税義務がないうちは無視でOKです。勘定科目を入力してデフォルトで表示されるままにしておきましょう。

④備考の基本は支払先+内容です。後で何に使ったのか領収証や手帳を見なくても思い出せるように書くのがポイントです。今回の場合はカード明細から取り込まれた取引内容で支払先も内容もわかるので入力しなくてもいいでしょう。

⑤取引先・品目・メモタグ。必要であれば設定しましょう。

取引先・品目(タグと呼びます)は設定しておくと同じ勘定科目内で取引先・品目毎に集計できます。タグは上手につけると後のチェックがかなり効率化します。
この辺はコツがあるのでまた別の記事でご紹介できればと思います。

メモタグは備忘です。「要確認」のようなタグをつけておくと後で見直すことができます。

⑥一つの明細に複数の勘定科目がある場合には行を追加しましょう。
基本的には「+行を追加」を覚えておけばいいでしょう。

その後⑦が0になっていることを確認します。ここが0にならないと⑧登録できません。

全ての設定ができたら⑧登録します。後はこの繰り返しです。
今回の例はクレジットカードでしたが預金の場合も全く同じです。