お悩み相談室 発行した請求書よりも多く振り込まれてしまった場合の入金時、精算時の登録方法

例えば、源泉所得税を引いて請求書を発行したのにお客様から源泉所得税を引く前の金額で振込があった場合のように、お客様のミスで発行した請求書よりも多く入金されてしまうことがあります。

この場合、多くもらえたのでラッキーというわけにはいかず、お客様に確認し、相談の上で後日精算となるのが通常でしょう。

今日はこの場合の登録方法について考えてみましょう。

今回は以下のケースをお題にします。

過入金分を後日の振込から減額してもらうケース

9月30日

お客様にfreeeで89,790円(額面100,000円-源泉所得税10,210円)の請求書を発行した。

期日は10月31日としている。

10月31日

お客様から先日発行した請求書に対する振込があった。

口座に振り込まれていたのは100,000円であり請求額より多い。
お客様に確認したところ誤って源泉所得税を引く前の金額で振り込んでしまったとのこと。

こちらのお客様には別途179,580円(額面200,000円-源泉所得税20,420円)の請求書を発行しており、その入金が11月30日に予定されている。

相談の結果、今回多く払い過ぎた10,210円は11月30日振込分から減額してもらうことになった。

11月30日

お客様から169,370円の振込があった。

こちらは11月30日の入金予定179,580円から10月31日に多く払い過ぎた10,210円を減額した金額である。

多く振り込まれた日(10月31日)の登録方法

freeeの請求書を発行しているので既に以下の未決済取引が登録されています。

自動で経理からこの未決済取引の消込を登録しましょう。
自動で経理の入り方は過去記事をご参照ください。

お悩み相談室 freeeを始めて使う方が知っておいた方が良い用語 明細・自動で経理

青が入金の明細になります。
お!目的の明細を見つけました。詳細をクリックしましょう。

①未決済取引の消込のタブにして、②消し込みたい未決済取引を選択。
③10,210円多くもらっているので、未決済取引が不足しているというメッセージが。
④ここで差額を調整をクリックしましょう。

差額の10,210円を登録していきます。
①勘定科目は後で返す仮に受け取ったお金として「仮受金」にしておきます。
②金額は差額の10,210円が自動的に入力されます。
③備考は「過入金。11月30日精算。」という感じで後で見て思い出せるように書いておきましょう。
④金額が一致しているのを確認したら、⑤登録です。

これでOK.

精算時(11月30日)の登録方法

freeeの請求書を発行しているので既に以下の未決済取引が登録されています。

先程と同じく自動で経理から目的の入金明細を見つけましょう。
見つけたら詳細をクリックです。

①・②は先程と全く同じです。
③さっきは不足でしたが、今回は未決済取引の方が大きいので超過と出ます。
④差額を調整をクリックします。

①勘定科目は「仮受金」にします。
②10,210円が自動で入るのは先程と同様。
③備考は例えば「10月31日過入金の精算。」とかですかね。思い出しやすければOKです。
④金額の一致を確認したら⑤登録。

今回の仮受金は10月31日の仮受金とは逆方向になります。
10月31日分は仮受金が増える方向でしたが、今回は減る方向です。
これで仮受金は±0になり、お客様との精算も完了しました。

まとめ

今日はお客様から請求書以上に入金されてしまった場合の登録方法についてお話ししました。

多く入金された時には未決済取引の消込で「差額を調整」、「仮受金」などの勘定科目で調整しましょう。

次回請求書で減額された時には同様に「差額を調整」で前回と同じ勘定科目(今回の場合は「仮受金」)で調整します。

今回は個人事業主さんを例にお話ししましたが、この考え方は会社でも同様です。

レアケースかもしれませんが、私自身も何回か経験があります。
登録方法にお悩みのどなたかのお役に立てれば幸いです。

今回の記事でより深い説明が必要な方は個別コンサルティングもご利用ください。
お申し込みはこちらからお願いいたします。