freeeの使い方 同期しているクレジットカードの登録方法 経費の登録

預金と同じくfreeeと同期させている方が多いクレジットカード。

前回は登録パターンの全体像を見ましたが、今日から具体的な登録に進んでいきます。

freeeの使い方 同期しているクレジットカードの登録方法 全体像

今日説明するのは経費の登録になります。

freeeに同期したクレジットカード 登録パターンの全体像と今回お話しする部分

まずは全体像をのおさらいです。

そしてこちらが今日お話しする部分。

具体的な登録方法

登録手順

自動で経理で適当な勘定科目を設定して登録していきます。

目的の出金明細(赤)を見つけたら詳細をクリック。

立ち上がった画面で必要な情報を入力して登録します。

発生日

デフォルトでは出金日が入っています。
お店でカードを使った場合は、利用日=出金日なので、例外はありますが基本的には変えなくて大丈夫です。

勘定科目

勘定科目はクリックすると候補が出てくるので説明を読みながら決めていきましょう。

freeeさんの取引入力ナビも参考になります。

ここで注意すべき点があります。

カードで購入代金やサービス料を前払いで支払っているケース。

納品やサービスの提供が支払った年度内であれば候補の中から選んだ勘定科目で実害はありません。

これに対して、納品やサービスの提供が翌年度になるのであれば前渡金で登録しておきましょう。

カード払いの場合、勘定科目はほとんどが消耗品費などの経費科目になると思います。
ただ、経費になるタイミングはお金を支払った時ではなく、物が納品されて使い始めた時orサービスの提供を受けた時※1です。

※1 例外的に商品や請負案件の外注費の場合、お客様に対して売上が立つまで経費になりません。

なので、納品やサービスの提供が翌年度のものまで経費にしてしまうと(例外的に経費になるものはありますが)フライングになってしまい、確定申告の修正が必要になります。

よって、納品やサービスの提供が翌年度になるものはとりあえず経費にするミスを避けるために前渡金※2にしておきます。

この前渡金は納品された年度に+更新という機能を使って経費にします。

取引登録の小技 +更新

※2 全て前渡金で良いかといわれると、厳密には勘定科目には細かい使い分けが存在します。

※1・2についての詳しい説明は個別コンサルティングにて承っております。お申し込みはこちらから。

取引先

明細の取引内容=支払先であればいりません。
「取引先」タグをつけておけば後で「取引先」タグで集計することができます。

金額

ここもさわらなくて大丈夫です。

もし複数の勘定科目、例えば商品と消耗品を一度の決済で買った場合のように、複数の勘定科目に分ける必要がある場合は、+行or-行を追加して金額を修正しましょう。

この場合、合計金額が一致しないと登録ができません。

品目・部門・メモタグ

継続課金項目はは品目タグをつけておくとチェックに便利です。

ひとり社長のための超初心者塾 タグの使い方 「取引先」・「品目」タグの使い方

フリーランスのための超初心者塾 タグの使い方 「品目」タグの使い方

メモタグは後で見直したい項目に「要確認」とかつけておくと良いでしょう。
取引の一覧で「要確認」がついた取引を検索することができます。

(参考)メモタグの設定
取引先・品目・部門・メモタグ・備考を設定する

(参考)取引の検索
取引の一覧・絞り込み・重複チェック

備考

取引に最低限持たせておくべき情報は、いつ、誰に、何の対価として、いくら支払ったのか、になります。

明細、タグから読み取れる情報も多いですが、足りない情報、後で自分が思い出すのに役立ちそうな情報を備考に書いておきます。

必要な情報を入力したら「登録」を押しましょう。

登録例

注意点

先程の前渡金に加えて経費には様々な注意点や特例があるのでざっくりご紹介しておきます。

10万円以上のパソコン等の固定資産

取引登録の他、固定資産台帳にも登録する必要があります。
この辺は以下の過去記事をご参照ください。

ひとり社長のためのfreee超初心者塾 固定資産の登録

フリーランスのためのfreee超初心者塾 固定資産の登録

ちなみに、30万円未満なら一括して経費にすることができる少額減価償却資産の特例というのもあります。

ひとり社長のためのfreee超初心者塾 固定資産の登録② 少額減価償却資産の特例を使う場合

フリーランスのためのfreee超初心者塾 固定資産の登録 補足 少額減価償却資産の特例を使う場合

10万円未満の固定資産

固定資産台帳に登録せずに消耗品費という経費にすることができますが、これは年度内に使い始めた場合に限ります。

年度末に売れずに残っている商品

棚卸資産として経費から除く必要があります。

複数月分の利用料などを一度に支払った場合

仮に1月から12月が決算であれば1月から12月分のみが経費になるので残りの期間を前払費用として経費から抜く必要があります。

1年分であれば支払った時に一度に経費にすることができる短期前払費用の特例というものもありますが、一定の要件を満たす必要があります。

不安な場合は個別コンサルティングをご利用ください

繰り返しになりますが、経費の登録には色々注意しなくてはいけない点や特例があります。

不安な場合はネット情報を鵜呑みにせず、少なくとも税務署に相談するようにしましょう。

当事務所の個別コンサルティングであれば、有料ではありますが、税務相談とfreeeの相談をまとめて承ることができますのでよろしければお申し込みください。

(参考)自動登録ルール

継続課金の経費の登録は自動登録ルールと相性が良いです。

自動登録ルールとは、自動で経理で事前に設定した条件に一致する明細を、事前に設定した条件通りに登録する機能のことです。

freeeの使い方の基本 取引登録編 自動登録ルール

興味のある方はこちらの記事をご参照ください。

freee使い方講座 同期している預金口座の登録方法 口座引き落としの経費

こちらは預金の記事ですが、クレジットカードの場合も考え方は全く同じです。

まとめ

今日は同期しているクレジットカードで経費を登録する方法を説明しました。

登録自体は非常にシンプルですが、経費の登録には注意点や知らないと損してしまう特例が色々あるので注意しましょう。

興味のある方は自動登録ルールにもチャレンジしてみてください。

次回からは経費以外の登録に進んでいきます。

freeeの使い方 同期しているクレジットカードの登録方法 経費以外の登録