フリーランスの確定申告の注意点 freeeでこれから2021年分の確定申告を始める方へのメッセージ④

freee専門税理士の土橋です!

このシリーズも長くなりましたが、最後に2021年中に開業した方で事業専用の口座を持っている方について考えてみます。

第1回第2回第3回の記事とあわせてお読みいただければと思います。

今回も、サービス業(仕入や在庫が無い方)で、お客様に請求書を発行して(事業専用の口座に)お金を振り込んでいただく方を前提とします。

口座の登録・同期・補完

まずは、freeeに口座を登録・同期します。
こちらのヘルプを参考にしてください。

同期したらどこまで明細が取り込まれているか確認しましょう。
開業後の全ての明細が取り込まれていたらラッキーです。
ただ、大半の方は明細の取得期限の影響で穴が開いてしまっていると思います。

その場合は明細アップロードで穴を補完します。
明細アップロードについてはこちらの記事を参考にしてください。

くれぐれも既に取り込まれた明細と重複しないように注意しましょう!

また、明細を取り込んだら面倒ですが1個1個銀行の入出金情報と確認し、漏れ・重複・金額誤りが無いかを確認します。

売上を登録する

請求書を基にExcelでリスト化しエクセルインポートでfreeeに取り込みます。

第2回とは違い今回は未決済取引として登録します。
用意するExcelデータと実際の取り込み方はこちらの記事をご参照ください。
発生日は依頼された仕事が終わってお金がもらえることが確定した日にします。
決済期日は発行した請求書の通りです。

売上高の発生日はいつにすべきか?についてはこちらの記事もご確認ください。

口座の明細を自動で経理で登録する

自動で経理についてはこちらの記事をご参照ください。

売上の入金は売上高ではなく未決済取引の消込で登録します。
具体的な操作方法と注意点はこちらの記事をご参照ください。

振込で経費を支払っている場合には経費として登録しましょう。
勘定科目の考え方や支払っても経費にしてはいけない特殊なケースもあるのでこちらの記事も是非確認してください。家事按分が必要な経費は「品目」をつけておくと便利です。

生活費口座への資金の移動や生活費口座から事業専用口座への資金の移動は、事業主貸、事業主借として登録します。
具体的な操作方法はこちらの記事をご参照ください。

全ての明細を登録したらこちらの記事のタイムラインで実際の口座残高とfreeeの登録残高の一致を確認しましょう。
不一致の場合には、先ほどの明細が間違っている可能性があります。

経費を登録する

第3回と同じです。10万円以上の固定資産は1個1個登録、それ以外はExcelでリストを作ってエクセルインポートで取り込みましょう。

この時、自動で経理で登録した経費は登録しないように注意しましょう!重複してしまいます。

家事按分・チェック

第3回と同じです。
最後のチェックが正しい確定申告をできるか否かの明暗を分けるポイントになります。
しっかり時間をかけて納得いくまでチェックしましょう!

まとめ

この記事がシリーズの最終回になります。

事業専用口座を持っていない場合に比べると格段に難易度が上がります。
正しい方法ではないかもしれませんが、今年だけ事業専用口座を持っていないパターンでしのぐのもひとつかもしれません。

ただ、今回のやり方が理解できればfreeeの使い方の基本は十分抑えられていると言えるでしょう。

繰り返しになりますが、この方法は今回の確定申告を何とか乗り切るための方法ですので2022年からは日々きちんと経理をしましょう。

ちなみに、freeeで悩んだらこちらの方法も試してみてください。
こちらは経費になるか?とか税金に関しては答えてくれないのでそちらは税務署に相談しましょう。

それでは残り短い期間になりますが2021年の確定申告頑張ってください!
今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです!

雑談

今日は新しいプリキュアの第2話、娘と一緒にリアルタイムで見ました。
前のプリキュアロスが続いていた私も徐々にはまってきました。
第3話が楽しみです!