昨日はfreeeと同期した預金口座の登録パターンの全体像についてお話ししました。
初心者のためのfreee使い方講座 同期している預金口座の登録方法 登録パターンの全体像
今日はこの内、入金の部分について説明していきます。
具体的にはこの部分ですね。
ちなみに、オレンジ・赤・緑の意味は全体像と同じです。
そして、画像には出ていませんが、freeeに連携した口座なので登録方法は自動で経理一択です。
それでは順に見ていきましょう。
以下、見出しの①~④は画像の緑の①~④に対応しています。
①未決済取引の消込
freeeの請求書をお客様に発行してるため、預金の登録は未決済取引の消込で登録します。
ここを勘定科目「売上高」で登録すると売上高が2回登録されてしまうため注意しましょう。
freeeの請求書の発行についてはこちらの記事をご参照ください。
freeeを使い始めたばかりの初心者の方向けの使い方講座 freeeで請求書を発行しよう!
freeeの使い方講座 freeeで送った請求書はお客様にどのように届くか
初心者のためのfreeeの使い方講座 freeeで発行した請求書と取引の関係
もしExcel等で作った独自様式の請求書をお使いの場合には、効率化・間違い防止のためにお客様からよほどの圧力が無い限りはfreeeで請求書を発行することを強くお勧めします。
未決済取引の消込の操作については以下の記事をご参照ください。
②口座振替
freeeに連携した銀行口座間の資金移動は口座振替で登録します。
この時、移動元口座・移動先口座、両方に同じ明細が出てくるので両方とも口座振替で登録すると重複してしまいます。
この点、freeeさんのヘルプでは片方を無視するとあります。
これでもいいのですが、無視をすると、freeeの預金残と実際の銀行口座残が一致しない原因になることもあるため、個人的には無視はせず、資金移動にダミー口座を挟むことを推奨しております。
ダミー口座を使うと、freee上の資金移動が以下のように変わり、結果、ABどちらかの明細を無視しなくてもよくなります。
A銀行⇒B銀行
↓
A銀行⇒ダミー口座(例 口座振替勘定)⇒B銀行
詳しい考え方と登録方法は以下の記事をご確認いただければと思います。
口座振替の小技 明細の無視はやめてダミー口座を使いましょう!
③オーナーからの入金
個人事業主の場合は事業主借で登録します。
フリーランスのためのfreee超初心者塾 事業主貸・事業主借を使うパターン
法人(会社)の場合は役員借入金で登録します。
ひとり社長のためのfreee超初心者塾 通帳の登録方法(経費以外)
ここで、法人の場合の小技をひとつ。
社長さんは会社への貸付と立替経費を合わせてどのぐらいお金を引き出せるのか常に気になっているもの。
役員借入金で登録してもOKなのですが、引き出し可能額を確認するためにはその都度試算表を確認しなければならなず、それもひと手間。
この解決策として、代表立替というダミー口座を作って、そこに役員借入金と立替経費を集約する方法が考えられます。
こうすれば、PC版のホーム画面の左側、口座の一覧の中に出てくる「代表立替」の残高を見るだけでいくら引き出せるのかわかります。
もしご興味がある方はこちらの記事を見てチャレンジしてみてください。
ひとり社長のためのfreeeの小技 続 立替経費は「代表立替」口座を使え!
少し補足すると、「代表立替」口座を使う場合は、取引の登録ではなく、代表立替⇒銀行の口座振替として登録する点ご注意ください。
④その他入金
よく見るのが以下の2項目。
・事業に関する助成金、補助金、支援金。
・キャッシュバック
考え方
これは雑収入として登録する必要があります。
こちらは個人事業主を対象にした記事ですが法人も同様です。
マジで自分で正しい確定申告をしたい人向けの経理講座 売上以外で事業の収入にしなければならないもの
特に助成金、補助金、支援金については基本的には交付決定通知書などでもらえることが確定した年度の雑収入にします。
ただ、例外もあるのでご不安な方は個別コンサルティングでこちらからご相談ください。
登録方法
自動で経理で目的の入金明細の「詳細」をクリック。
①入金日=決定日なら入金日でOK、入金日≠決定日なら決定日を入力します。
②雑収入、③対象外、④は何のお金かわかるように書きましょう。
必要な情報を入力したら⑤登録でOKです。
まとめ
今日はfreeeと同期している預金口座の登録パターンの内、入金部分について説明しました。
今日紹介したパターンは以下の4種類。
①未決済取引の消込
②口座振替
③オーナーからの入金
④その他入金
入金についてはこれで一通り、次回から出金に入って行きたいと思います。