マジで自分で正しい確定申告をしたい人向けの経理講座 freeeの操作 チェック編 預金 なぜ異常な状態になるのか

freee専門税理士の土橋です。

今日もマジ確をやっていきましょう。

前回から預金のチェックについてお話ししています。

昨日は第1回目として正常な状態についてお話ししました。

マジで自分で確定申告をしたい人向けの経理講座 freeeの操作 チェック編 預金 正常な状態

今日はその続き。

正常な状態は銀行口座の残高と一致しているということでしたね。

一致していなければ異常な状態になるわけですが、なぜ異常な状態になるのでしょうか?

今日はその原因について考えてみたいと思います。

開始残高の設定

・今年開業で今freeeに登録している銀行口座を開業以前から使っている

・開業は昨年以前、今年の1月1日時点の預金残高(昨年の12月31日時点の預金残高)を開始残高の設定で登録していない。

日々の経理でfreeeに登録されるのは開業日以降、1月1日以降の入出金のみです。

なので、それ以前の残高は開始残高の設定で登録してあげないと銀行口座の残は合うはずがありません。

ご相談を受けた中で一番多いズレの原因がこの開始残高の設定です。

開始残高の設定に関してはこちらの過去記事もご参照ください。

freeeの預金残高と実際の口座残高が合わない場合に見るべきポイント 開始残高

明細の無視

freeeに銀行口座を登録⇒入出金履歴をfreeeに取り込む(明細)⇒自動で経理で登録

これが預金を登録する時のパターンです。

自動で経理で登録する時、これはプライベートのものだからと、明細を「無視」してしまうケースもよく見ます。

この場合、本来は事業主貸・事業主借で登録する必要があり、絶対に「無視」してはいけません!

「無視」はfreeeに取り込まれた入出金履歴を登録しないという選択です。

銀行口座の入出金履歴の内、一部がfreeeに登録していないわけですから残高が一致するはずがありません。

重複登録

繰り返しになりますが、freeeに銀行口座をfreeeに登録し、インターネット経由で入出金情報を取り込んでいる場合の登録方法は、自動で経理で登録一択になります。

なので、手動で取引登録をする時の口座を先程の口座にしてはいけません。

もしその口座にしてしまうと同じ入金・出金が重複してしまいます。

口座振替

マジ確の対象者の場合、freeeに登録する口座は一つの方が多いと思います。

なので、あまり気にしなくてもいいと思いますが、複数の銀行口座を登録している場合は、口座振替にダミー口座を使わないと口座振替が重複してしまいます。

この点は以下の記事で詳しく書いていますので複数の銀行口座を登録している方はお読みください。

口座振替の小技 明細の無視はやめてダミー口座を使いましょう!

明細の穴

経理の頻度のところでもお話ししましたが、freeeとインターネットバンキングの連携はセキュリティの関係で一定期間で再認証が求められます。

再認証をするまでは同期エラー状態になり、その間の入出金情報が取り込まれません。

同期エラーを解消しても、過去どの時点までの入出金情報が取り込まれるのかはサービスによって違い、その期間を過ぎてしまった情報はもう自動的には取り込まれません。

この場合は、手で一つずつ登録する、又は明細アップロードにより補完する必要があります。

このため、同期エラーを見つけたらすぐに解消するようにしましょう!

同期エラーはfreeeに登録しているメールアドレスに通知が行くので注意してみていればすぐに気が付くはずです。

マジで自分で正しい確定申告をしたい人向けの経理講座 freeeの操作 経費の頻度

まとめ

今日はfreeeの残高と銀行口座の残高が一致しない典型的な原因についてお話ししました。

次回からはそれぞれのパターン別に調査・修正方法をご紹介いたします。

マジで自分で正しい確定申告をしたい人向けの経理講座 預金が銀行口座の残高と合わない場合の解決方法 開始残高の設定①

次回まで待てない!、個別に教えて欲しい!

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