freee専門税理士の土橋です。
源泉所得税を入れずに発行した請求書が源泉所得税を引かれて入金された経験ありませんか?
源泉所得税については予めお客様と調整して請求書発行の段階で織り込んでおくのが理想です。
請求書に源泉所得税を織り込む時の方法はこちらの過去記事をご参照ください。
今日は源泉所源泉無しで発行した請求書に対して、お客様が源泉所得税を引いて振り込んでくれた場合の登録方法について考えてみましょう。
今回登録するケース
7月17日に依頼された案件が完了したため同日付で110,000の請求書を発行した。
この請求書の期日は7月29日。
7月29日にお客様から入金があったが99,790円と請求額より10,210円少なかった。
お客様に問い合わせたところ、今回依頼した仕事は源泉徴収が必要な内容であるため、源泉所得税10,210円を引いて振り込んでいるとのこと。
登録方法
請求書の発行で発生日7月17日、期日7月29日、金額110,000円の未決済取引が登録されています。
未決済取引の入金の登録をする場合は、自動で経理から未決済取引の消込をします。
ちなみに、決済済みと未決済の違いについては過去記事で説明しています。
freee超初心者塾 決済済みと未決済の使い分け
もし、未決済取引って何?と思われた方はこちらも読んでみていただければと。
まずは自動で経理に行きましょう。
お客様からの入金を見つけたら「詳細」をクリック。
今回は未決済取引の消込なので、「取引登録」・「口座振替・カード引落とし」ではなく「未決済取引の消込」を選択します。
①入金の登録をしたい取引を選択します。
②源泉所得税10,210円だけ差額が出ているので「差額を調整」をクリック。
差額の内容を入力します。
①請求書と同じ取引先を設定しておくと、あとでこちらのお客様からどれだけ源泉徴収されているのか確認するのに便利です。
②勘定科目は事業主貸、③品目は源泉所得税にしましょう。
④金額が一致していることを確認して、⑤登録です。
これで終わりです。
登録結果
登録の結果、どのような仕訳が作られているか確認してみましょう。
こちらは、登録前に仕訳プレビュー(赤い囲み)で確認した方が分かりやすいです。
仕訳プレビューの青い囲みが決済で登録される仕訳です。
1行目は110,000円の請求に対して110,000円が入金されたことを意味しており、2行目はそのうち10,210円を源泉所得税として天引きされたことを意味しています。
ここでは2行に分けて仕訳が作られていますが、この110,000円と10,210円を相殺すると実際の入金額99,790円に一致します。
まとめ
源泉所得税は予めお客様と調整の上で請求書に織り込むのがベストですが、開業したばかり等、源泉所得税を考えずに請求書発行してしまうこともあるでしょう。
お客様の方から請求書の出し直しを頼まれることもありますが、お客様の方でそっと源泉所得税を引いて振り込んでくれることも良くあります。
その時には今回の記事を思い出していただければと思います。
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それでは今日はこの辺で!