freeeの使い方 昨年まで使っていた貸借対照表の勘定科目を今年から違う勘定科目に変更する方法

去年まで使っていた勘定科目と違う勘定科目に変更したい。
そんな時もあるでしょう。

損益計算書の勘定科目なら一括編集を使えば簡単に変更できます。

freeeの使い方 取引を検索して勘定科目を一気に修正する方法

ただ、貸借対照表の勘定科目は去年からの残があるため、今年の動きだけを修正しても去年までの残は残ったまま。

完全に変更するためにはこの残高をなんとかする必要があります。

ちなみに、損益計算書と貸借対照表は試算表の種類です。
試算表って何💦というかたはこちらの記事をご参照ください。

ひとり社長のためのfreee超初心者塾 チェックの基本 試算表って何?

フリーランスのためのfreee超初心者塾 チェック編 試算表って何?

仮に、こちらの会社の短期借入金の勘定科目を変更してみましょう。
この借入金は全て社長からの借入金なので「役員借入金」という勘定科目にします。

年度内の50万円の動きは取引の勘定科目を役員借入金にすれば良いのですが、前年から繰り越した1,582,666円は取引の修正では勘定科目を変更できません。

そこで使うのが振替伝票です。
振替伝票を使って2022年-期首の短期借入金1,582,666円を全て役員借入金に変更します。

①決算申告⇒②振替伝票

必要な情報を入れていきます。

今回のように前年からの繰り越しを変更したい場合には①年度の最初の日付にすると良いでしょう。
こちらは12月決算の会社さんなので1月1日にしています。

今回のように勘定科目を変更するためだけの仕訳は通常の取引ではありません。
特殊なものであることがわかるように②決算整理仕訳を選択しておくと良いでしょう。

負債の場合、減らしたい項目を左側に(③)増やしたい項目を右側に入れます(④)。ちなみに資産の場合はこの減らしたい項目を右側、増やしたい項目を左側です。

備考は後で思いだせるように書いておきましょう(⑤)。

必要な情報を入れたら⑥登録します。

試算表を見てみましょう。
短期借入金が0になって全額役員借入金がになっています。

こちらの記事で書いたように、私は振替伝票の利用には否定的です。

freeeの使い方 振替伝票機能をお勧めしない理由と使いどころ

ただ、今回のようなケースは振替伝票を使わないと修正できません。

freeeを使う方には極力振替伝票を使わないことにこだわっていただきたいところですが、振替伝票を使わないと修正できないケースもあることを知っておいていただければと思います。

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