freee専門税理士の土橋です。
前回はfreeeの預金残高と銀行口座の残高が合わない原因について考えてみました。
マジで自分で正しい確定申告をしたい人向けの経理講座 freeeの操作 チェック編 預金 なぜ異常な状態になるのか
今日からは何回かに分けてその解決方法について考えてみましょう。
今日は前回見た原因の内、開始残高の設定に問題がある場合の解決方法を見ていきましょう。
昨年以前から開業している場合と、今年開業した場合で解決方法が大きく変わります。
昨年以前は極めてシンプル、今年開業はまあまあ難しいです。
今日はシンプルな昨年以前開業パターンについてお話ししようと思います。
ちなみに、今年開業で開業とともに新たに事業専用の銀行口座を開設した場合は特に悩むことはありません。
そのまま素直に経理していってください。
今年開業で開始残高の設定が問題になる方は、開業以前から使っている銀行口座をfreeeに登録した方のみです。
それでは行ってみましょう!
解決方法
シンプルです。
開始残高を正しく設定すればOK。
ただそれだけです。
開始残高の設定方法
詳しくはこちらのヘルプにこれでもかと書いてあるので要点だけ。
ここでは必要なポイントだけ極めてシンプルにお話しします。
①設定、②開始残高の設定をクリック。
前期末の決算書を準備して開始残高を設定を選択。
ちなみに、前期白色の方は10万円の青色申告特別控除の方のように貸借対照表を作っていない方もとりあえずこちらでOKです。
freeeに登録した口座に昨年の12月31日時点の残高を入力します。
預金しかなければ預金残と元入金が同額になります。
下の借方合計と貸方合計が一致していることを確認して保存をクリックしましょう。
前期白色or10万円の特別控除の方はとりあえずここだけ登録すればいいでしょう。
貸借対照表を持っている方は昨年の申告書の「その他預金」の残高と一致するはずです。
ちなみに、今は預金の話ししかしていませんが、この開始残高の設定は去年の貸借対照表に出ている項目は全て入力する必要があります。
例外的に入力しなくていいのが①事業主貸、②事業主借。③元入金、④青色申告特別控除前の所得金額です。
先程のヘルプにも書いてありますが、この4つは②+③+④-①を元入金として入力しましょう。
まとめ
今日は開始残高の設定に問題がある場合の解決方として、一番シンプルな昨年以前から開業しているパターンについて説明しました。
開始残高の設定の問題は様々な勘定科目の誤りを引き起こします。
開始残高の設定はまた別の機会に詳しく扱いたいのですが、なかなか全てのケースを網羅するように説明することが難しいポイントでもあります。
もしご不安な方は是非個別コンサルティングもご利用ください!
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マジで自分で正しい確定申告をしたい人向けの経理講座 預金が銀行口座の残高と合わない場合の解決方法 開始残高の設定②