freee専門税理士の土橋です。
昨日は売掛金の正常な状態についてお話ししました。
仮に7月末時点であれば、売上計上日が7月末までの請求書の内、期日が8月以降のものの合計のみが残っている状態が正常な状態でしたね。
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今日からは正常な状態ではない場合の調査・修正方法に入って行きましょう。
まずは調査方法からです。
試算表の残高と理論値を照合する
ここは昨日の復習です。
①レポート、②試算表で試算表を見ましょう!
①貸借対照表を選択し、②7月末を見たいので1月から7月を選択して、③絞り込みます。
①画面左側、売掛金の横の▲をクリックします。そうすると、取引先別、品目別、部門別とさらに▲が出てくるのでここでは取引先別の横の▲をクリックします。
そうすると、売掛金の残高が取引先別に展開されます。
ここでは昨日の例をお題に見ていきましょう。
昨日は取引先の話しはしませんでしたが、仮にDOBATAXという取引だったとしましょう。
正常な状態は550,000円でしたが、②を見ると660,000円になっておりズレていますね…
理論値と不一致の場合、調査を進める。
調査を進めていきましょう!
先程の②の金額をクリックすると内訳をみることができます。
以下が内訳になります。
大きく3つの列に分かれており、
借方金額は発行した請求書の売上※が売上計上日で登録されます。
※源泉所得税がある場合はを源泉所得税を引く前の金額
貸方金額は請求書の入金が登録されます。
残高は、ひとつ前の残高+借方金額-貸方金額で計算されます。
6月30日であれば、ひとつ前の残高0+借方金額110,000円-貸方金額0なので残高は110,000円になるという仕組みです。
残高の計算ロジックはfreeeを信じるとして、皆さんにやっていただくのは借方金額列と貸方金額列に違和感がないかの確認です。
借方金額であれば、請求書を発行したのに載っていないものがないか、重複して載っているものがないかという観点で調査してみましょう。
貸方金額であれば、既に入金されているはずなのに載っていないものがないか、重複して載っているものがないかという観点で調査してみましょう。
ここでまた昨日の例に戻ります。
借方金額は載っているはずの3本の請求書が全て載っているので大丈夫そうです。
次は貸方金額です。
3本の請求書の内、6月30日の110,000円のものは7月31日で入金されています。
なので、貸方金額に出てくるはずなのですが…、出てきていませんね…。
誤りのありそうなポイントは7月31日の110,000円の入金の登録。
それじゃあ三井住友の入金明細がどう登録されているのか見てみようかな…
こんな感じで誤りのありそうなポイントを絞っていきます。
誤りのありそうなポイントを確認して修正する
ポイントが絞れたら確認して誤りであれば修正します。
次回は今回の誤りを実際に修正してみたいと思います。
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それでは今日はこの辺で!