freee専門税理士の土橋です!
昨日は在庫の登録について書きました。
取引登録の方法と注意点 お金を払ったのに経費にならないケース② 在庫
freeeに登録したら必ずチェックでしたね!
今日は前に書いた取引登録結果のチェックとは何をすれば良いか?の各論も兼ねて在庫のチェックについて書きたいと思います。
以前の記事をお読みいただいていない方は是非そちらを先にお読みくださいね!
まずは復習です。
チェックとは、試算表の各勘定科目が正常な状態かを確認することでした。
そして、正常とは①・②のどちらかの状態のことを意味します。
①正解と一致している状態
②こうなっているはず!という理論値を自分で計算し、その理論値と一致している状態。
①・②のどちらになるのかは勘定科目により決まる。
在庫はまず棚卸をして在庫金額を確定した上でfreeeに登録するため①に分類されます。
在庫は仕入れたものを加工無しでそのまま販売するか、加工の上で販売するか、更にそれが加工後なのか加工前なのかにより「商品」・「製品」・「原材料」等に分類されます。
これらは全て2種類ある試算表の内、貸借対照表の勘定科目になります。
今回は一番シンプルな商品について見ていきましょう!
正常な状態
珍しく貸借対照表・損益計算書の2種類にわたってチェックするところがあります。
貸借対照表 商品の残高が在庫金額と一致している
仮に年度末の在庫金額が6万円、昨年の年度末の在庫金額が2万円としましょう。
年度末(12月末)の商品の金額は6万円と一致しています。
損益計算書
・(去年も在庫がある場合)期首商品棚卸高が昨年の在庫金額と一致している
・期末商品棚卸高が今年の在庫金額と一致している。
①昨年の年度末の在庫金額2万円と一致しています。
②年度末の在庫金額6万円と一致しています。ちなみにこの項目は「-」で入ります!
異常な状態の対処方法
金額が合わない
「在庫棚卸」の入力に誤りがないか確認しましょう。詳細は昨日の記事をご参照ください。
損益計算書の期首商品棚卸高がないor金額がおかしい
今年からfreeeを使い始めた方は開始残高の設定が間違っている可能性が高いです。
こちらのヘルプを参考に開始残高の金額を見直してみましょう!法人の場合はこちらです。
その上で、こちらのヘルプの「参考:freeeの開始残高に入力された棚卸資産について」の「棚卸仕訳をつくる」に●がついているか確認してください。法人の場合はこちら。
●がついていないと開始残高を設定しても期首商品棚卸高に出て来ません。
まとめ
今回のチェックは比較的簡単です。
去年以前から事業を始めた方で今年からfreeeを使い始めた方は期首商品棚卸高に正しい数字が入っているか是非確認してみてください。
あるはずの期首商品棚卸高が無い方が結構いらっしゃいます。