freee専門税理士の土橋です。
今日は昨日の続き、「取引先」・「品目」タグを使うとどんないいことがあるの?
という点についてお話ししていこうと思います。
「取引先」タグ
昨日もお話ししましたが試算表は取引先別に展開することができます。
このブログでは常々取引は登録するだけではダメ、登録結果が集計される試算表のチェックを必ずしましょう!とお話ししています。
ひとり社長のためのfreee超初心者塾 チェックの基本 試算表って何?
「取引先」タグをつけておくと2種類の試算表の内、特に貸借対照表のチェックに役立ちます。
なので、基本的には貸借対照表の勘定科目が関係する取引にはつけておくという方針でいいと思います。
役立つ勘定科目の代表格は売掛金、買掛金・未払金といった勘定科目ですね。
詳しいチェック方法は過去記事をご参照ください。
チェックの時は事業年度末時点の残高が理論値と一致しているかを確認し、不一致の場合は原因を調査して修正していきます。
取引先が一つなら問題ないのですが、複数ある場合、取引先別に展開した上で理論値との一致確認、修正をしていった方が効率的です。
あとは、ミニマムプランの場合は一部機能制限がありますが、入金管理レポート、支払管理レポートという機能を使ってチェックすることもできます。
「品目」タグ
「品目」タグは「取引先」タグと違って勘定科目単位で設定できるので、勘定科目の中身を取引先の垣根を超えて似た性質の項目毎にグルーピングできるのが特徴です。
このタグを上手に使うと二つの試算表の内、損益計算書の経費のチェックがしやすくなります。
経費のチェックの具体的な内容については過去記事をご参照ください。
例えば、毎月出てくるものに品目をつけてみましょう。
経費の勘定科目を品目別に集計して内訳を確認、抜けている月がないか、毎月定額なものは金額が変わっている月は無いかといった観点でチェックすることができます。
例えば支払手数料とか使い方によっては振込手数料からサブスクの利用料まで多種多様なものが混ざりがちです。
この混ざった状態でいきなり中身をチェックしようとしてもうまくチェックできないでしょう。
まずは定期的に出てくるものに品目をつけてグルーピングし、その品目単位で中身をチェックすると非常にチェックしやすいです。
性質が似ている項目をグルーピングすると、抜けている月がないか、毎月定額か、●●円~●●円の範囲を超えるものがないかなど、品目の特性にあったチェックの視点を決めやすいと思います。
チェックの時は月次推移も是非お試しください!
品目単位で見ることもできるので、定期的に出てくるもののチェックにピッタリです!
理論的には毎月概ね同額になるはずの品目の動きをざっと眺めて変な凸凹がないかをチェック、こんな感じで見ていきましょう!
まとめ
ひとり社長のための超初心者塾 タグの使い方 「取引先」・「品目」の基礎知識
今日を含めて3回に分けてタグについてお話ししてきました。
基本を押さえておけば後は使いながら皆さんの最適解を見つけていけばいいと思います。
私も何か思いついたらまた記事にしますね!
それではこれにて一旦タグのお話しは終了です。