freee専門税理士の土橋です!
私はfreeeの使い方を教える時に確定申告書の作り方ではなく、正しい試算表の作り方に重点を置いて教えています。
なぜ正しい試算表の作り方に重点を置くのか?
なぜかというと、freeeの確定申告書類の作成機能を使えばある程度のレベルの確定申告書を作ることができますし、近隣の税務署や税理士会の無料相談を受けられる等、サポート体制が充実しているためです。
ただ、土台となる試算表を作るまでは自分で頑張るしかありません。
そして、試算表の内、損益計算書を間違えば確実に税金を間違ってしまいます。
金融資産や不動産をふんだんに持っている方は別として、一般的なフリーランスの方の確定申告書はそれほど難しくありません。
freeeの確定申告書類の作成機能の流れにのれば十分自分で作ることができるでしょう。
更に、時期にもよりますが、印刷した申告書を持っていけば税務署や税理士会のチェックを受けることもできます。
なので、試算表さえ完成すればあと少しなんです。
以上から、経理のゴールをまずは正しい試算表を作ることにおきましょう!
なぜこんな話を今更書くかというと、確定申告書の作り方ばかり聞いてくる方がとても多いためです。
そしてほとんどの方が試算表の存在すら知りません。
試算表のチェックもせずに確定申告書を提出することはプロにとってはあり得ないことです。
このブログを読んでくれている皆さんは必ず試算表をチェックしてくださいね!
チェックの基本的な考え方や勘定科目別のチェック方法はこちらからご確認ください!
(復習)試算表とは?
ちなみに、試算表とは ホーム⇒レポート⇒試算表 から確認できる今まで登録した取引・口座振替の集計表です。
損益計算書と貸借対象表の2種類あり、損益計算書は売上・経費・利益を管理し、貸借対照表は資産と負債を管理します。
税金が利益×税率で計算されるため、損益計算書の方が重要ですが、貸借対照表とは鏡の関係にあるため貸借対照表の間違えは損益計算書の間違えにつながる可能性があります。よって貸借対照表のチェックも重要です。
試算表の意義や損益計算書と貸借対照表の関係については以下の記事でも触れています。
取引登録結果のチェックとは何をすれば良いのか?
損益計算書と貸借対照表の関係