今日は来年支払う税金をざっくりつかんでおくの第3回。
第1回では来年支払う税金を把握する必要性、なんの税金を把握するのか、その支払いスケジュールについて確認。
第2回からは税金のシミュレート方法に入り、所得税について説明しました。
第3回では、住民税、事業税、消費税のシミュレートについてお話します。
住民税
住民税のワークシートがこちら。
ほとんど所得税と同じです。
①~⑥について
所得税の時と全く同じなので前回の記事をご参照ください。
freeeで確定申告 今年のうちに来年支払う税金をざっくりつかんでおく② 所得税
⑦生命保険料控除
ここは限度額が違います。
所得税だと旧生命保険なら上限5万円、新生命保険なら上限4万円でしたが、住民税は旧生命保険なら上限3.5万円、申請名保険なら2.8万円です。
所得税の時にブランクにしたならここもブランクでOKです。
⑧配偶者(特別)控除
ここも上限が違います。
所得税だと上限38万円ですが住民税だと33万円。
比較表を作ってみましたのでわかる方は入れてみましょう。
わからなければブランクでOKです。
⑨基礎控除
所得税では48万円でしたが住民税では43万円になります。
⑩課税される所得金額
⑩=①+②~⑨です。
千円未満の端数があれば切り捨てです。
⑪所得割
県と市で合わせて10%で計算しておけば十分です。
⑫均等割
ここは自治体によって違うところ。
各自治体のホームページに書かれていると思いますが、大きく影響する部分ではないのでブランクにしてしまっても大丈夫です。
⑬市県民税合計
⑪所得割と⑫均等割の合計です。
事業税
事業税のワークシートはこちら。
所得税・住民税と比べるとかなりシンプルです。
①は所得税・住民税と全く同じです。
③=①+②です。
②事業主控除
今年開業した方は月割りが必要なので注意。
こちらは埼玉県の場合ですが、どの自治体のホームページでも似たような表を見つけることができると思います。
出展:埼玉県のホームページ
それ以外の方は290万円で大丈夫です。
④事業税
③に税率をかけて計算します。
税率は事業の種類によって違います。
こちらは埼玉県の場合ですが、他の自治体でも同じだと思います。
出展:埼玉県のホームページ
消費税
freeeの2022年の所得税の確定申告機能はまだ解放されていないのですが、消費税の申告書機能は通常通り使えます。
なので、消費税はfreeeを使ってさっと計算してしまいましょう。
ここでは正確な税額を計算するのが目的ではなく、来年どのぐらいの税金を払うことになるのかのあたりを付けることが目的です。
予定納税をしている方は中間納付税額の設定を忘れないようにしましょう。
こちらのfreeeさんのヘルプの後半、「消費税の中間申告について」をご参照ください。
納税スケジュールに金額を落とし込んで眺める
それぞれの税金が計算できたら納税スケジュールに落としこんでみましょう。
これで毎月どのぐらいの税金を支払う必要があるかが見えてきます。
こちらが納税スケジュールに金額を入力したものです。
所得税・消費税は振替納税を申し込んでいます。
いかがでしょう?
なかなかパワフルな金額ですね💦
消費税は適当な金額ですが、所得税・住民税・事業税は、前回・今回で計算した金額です。
住民税は4分割・事業税は2分割で支払います。
ちょっと難しいのが予定納税の部分。
こちらは、予定納税を引く前の金額の1/3で見込みます。
具体的には、所得税のワークシートの⑬の1/3で見込むということです。
予定納税を引く前の金額で見込むのは消費税も同じ。
今回は予定納税がない前提で、2022年分の確定申告で納税した額の1/2を見込んでいます。
こうやって見ていくと、4月に確定申告の納税が終わったと思ったら、6月から住民税の納税が始まり、8月からは事業税、2023年分の所得税の予定納税も加わり…、このように1年中税金の支払いがあることがわかると思います。
この表を見ながら先々お金が足りるのか、今どのぐらいのお金を手元に残しておかなければならないのかを考える、というのがこの3回の記事のまとめとしてやっていただきたいことになります。
更にこの表に国保や年金の支払いも加えて考えた方が良いでしょう。
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