freee専門税理士の土橋です。
楽しかったお盆休みももう終盤。
名残惜しいですがそろそろ通常業務に戻っていきます。
マジで自分で正しい確定申告をしたい人向けの経理講座 モバイルSuica残高とfreeeの残高が合わない時に考えられる原因
ここで終わっていたモバイルSuicaトラブルの続きを見ていきましょう。
今日は解決編です。
先程の記事ではモバイルSuicaとfreeeの残高が合わない原因としてこの2点を取り上げました。
①入出金データの抜け落ち
今日はこの内、①の解決方法を見ていきましょう。
抜け落ちの補完方法
基本的には預金のチェックで書いたこちらの記事と同じです。
抜け落ちている場所を探して穴を埋めます。
マジで自分で正しい確定申告をしたい人向けの経理講座 預金が銀行口座の残高と合わない場合の解決方法 明細の穴
こちらの記事では預金なので通帳と見比べていますが、今回の場合はモバイルSuicaの利用履歴と見比べていきます。
ただ、このモバイルSuicaの利用履歴、なかなかのくせものなのでそう簡単に穴を埋めさせてくれません💦
モバイルSuicaの利用履歴は無制限に見られるわけではない
それでは早速freeeの明細とモバイルSuicaの利用履歴を確認してみよう!
あれ、利用履歴が見れない…
なぜでしょうか?
答えはこちらのヘルプにあります(画像はヘルプページの抜粋)。
100件を上回る明細、26週を経過した明細は確認できない。
これって、freeeがモバイルSuicaの利用履歴を取り込める期間と同じなんですよね…
なので、入出金データが一部抜け落ちてしまった場合、モバイルSuicaを見ても履歴を確認できない可能性が高いです。
なので、まずは抜け落ちが起こらないようにすることがとても大切になります。
毎日が基本ですが、少なくとも週1回は同期するようにしましょう。
そう言われてももう既に取り込めない期間があるんですけど…
こうおっしゃる方も多いと思います💦
モバイルSuicaで利用履歴が確認できない場合の対処方法
経費の登録
モバイルSuicaをfreeeと同期した理由は、経費を漏れなく正確に登録するためです。
なので、モバイルSuicaの利用履歴に穴が開いてしまったとしても、経費を正しく登録できればとりあえずはしのぐことができます。
ただ、自動で経理から登録することはできないので、手動で登録するしかありません。
ここで登録するのは基本的には旅費交通費になると思います。
手順としては、まずは手帳やカレンダーで行動履歴を洗い出します。
その上でYahoo!路線情報などを使って電車やバスの料金を調べましょう。
それを口座「プライベート」資金で登録していきます。
こんな感じですね。
備考はモバイルSuicaの支払いであること、電車の区間などを入力しておくといいでしょう。
ただ、モバイルSuicaに履歴が残っていると思っていたので記憶もあいまいなはず。
この時、多分こうとかなんとなくこのぐらいの金額でいいやは絶対にやめましょう。
確実に使ったと自信をもって言えるものだけにすべきです!
厳しいようですが、履歴が取れなくなってしまったのは自分のせいです。
不確実な経費をつけるべきではありません。
あいまいな経費は勉強代だと思ってあきらめ、今後このようなことが無いよう確実に同期するようにしていってください。
モバイルSuicaの残高とfreeeの残高のズレはどうする?
とりあえずわかる限りの経費をつけることができましたが、モバイルSuicaとfreeeの残高は当然ズレたままです。
このズレはどうしたらいいんでしょう?
結論としては強引に合わせるしかないと思います。
色々な方法があるとは思いますが、例えばこのような方法が考えられます。
【前提条件】
8月15日時点のモバイルSuicaの残高10,000円
同日のfreeeの残高1,000円。明細は全て登録済み。
7月15日から8月15日の利用履歴が同期できなかった。
なお、8月16日以降の利用履歴は全て取り込める見込。
【対処方法】
モバイルSuicaの残高とfreeeの残高を事業主貸・事業主借で強引に調整してまずは8月15日の残高を一致させる。
その上で8月16日以降の利用履歴は自動で経理で登録していく。
この場合はfreeeの残高が9,000円足りないので以下の取引を登録します。
①収入にして、②口座は「モバイルSuica」、③勘定科目は「事業主借」、④備考は後で思い出せるように「残高調整」とでもしておきましょう。
一通り入力したら⑤登録です。
これでホーム画面を見て残高が一致していれば一安心!(^^)!
マジで自分で確定申告をしたい人向けの経理講座 freeeに登録したらチェックしましょう モバイルSuica
この方法は100点の方法ではありませんが、このまま残高のズレを放置して完全に修復不能な状態になるよりはましでしょう。
繰り返しになりますが、ここで残が一致したら同じことを繰り返さないように今後は忘れずに同期するようにしてくださいね!
まとめ
今日はfreeeに取り込まれた入出金データに抜け落ちがある場合の対処方法をお話ししました。
モバイルSuicaの利用履歴に閲覧制限があるため、抜け落ちがある場合、目視での補完が難しい可能性が高いです。
この場合は正直あまり良い方法が思いつきません。
手動で経費を取引を登録して、残高を強引に合わせるぐらいしかないかなと。
このように、一旦抜け落ちが起こると正常化がかなり大変です。
なので、絶対にこまめに同期するようにしてください!
さて、これにて入出金データの抜け落ちの件は一段落、次はチャージの重複の対処方法についてお話ししたいと思います。
マジで自分で正しい確定申告をしたい人向けの経理講座 モバイルSuicaのチャージが重複している場合の対処方法 調査と登録解除編
もし今日の内容でわからない点があれば個別コンサルティングもご利用ください!
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それではまた次回m(__)m