freee専門税理士の土橋です。
今日もマジ確行ってみましょう!
前回は銀行口座とfreeeの残高が合わない原因として、昨年以前に開業した方で開始残高に昨年末の預金残高が設定されていないケースを説明しました。
今日は今年開業の場合をお話ししましょう。
今回問題になるのは開業時点の預金残高です。
開業時点の預金残高の調整が必要な場合
同じく開業された方でも開業後に預金口座を作ってその口座をfreeeに連携している場合は問題になりません。
開業以前から持っている預金口座を事業専用に転用した場合で、その口座に残高がある場合に調整が必要になります。
理由は日々の経理で登録されるのは開業後の入出金だけで開業時点の残高は別途設定してあげないとfreeeは0だと思っているからです。
ちなみに、お話しをシンプルにするために開業前に事業に関する収支が全くない前提で進めさせていただきます。
必要な調整
開業日でこのような取引を登録します。
今回は7月30日開業で、開業時点の預金残高が10万円の場合を登録してみましょう。
①収入、②は登録したい口座を選択します。
ちなみに、登録前にこちらの記事を参考に口座を登録しておきましょう。
マジで自分で正しい確定申告をしたい人向けの経理講座 freeeの操作 初期設定・登録
③は開業日、④は事業主借、⑤は開業時点の残高。
一通りデータを入力したら「収入を登録」です。
今回の場合、これで開業日時点でみずほ銀行に10万円残高があるとうい情報が登録されました。
補足 開業した年の1月1日から開業日の前日の入出金について
大きく3つの対処方法が考えられます。
明細を取得する期間を開業日以降にする
こちらの画面中ほどの明細取得日を開業日に設定するのが一つ目の方法です。
今回の例であれば2022年7月30日にするわけです。
そうすれば、7月29日以前の明細は取得されません。
ただ、昔やった時にはうまくいかなかった記憶があるんですよね。
開業日以前の明細が取り込まれなかった方はここで終わり、もし取り込まれた方は次に進んでください。
明細を「無視」する
「無視」は本当に嫌なのですが、この場合はどうしようもないかなと。
開業日以前の入出金が事業に関係ないものであれば全て「無視」してしまいましょう。
具体的な操作はこちらのヘルプをご参照ください。
え~、でも「無視」ダメだって散々言ってたじゃん。
おっしゃる通りですね…、難易度は上がりますがそれでは最後に「無視」しない方法もご紹介しておきましょう。
「無視」しないとすれば
開業日以前の明細を全て事業主貸・事業主借で登録しましょう。
ただ、この場合は先程とは違う調整が必要になります。
例えば、開業した年の1月1日~開業日の前日までの全ての入出金が取り込まれた場合、freeeに持たせる情報は開業の前年の12月31日時点の残高です。
この場合は前回と同じく開始残高の設定で12月31日時点の預金残高を設定しましょう。
マジで自分で正しい確定申告をしたい人向けの経理講座 預金が銀行口座の残高と合わない場合の解決方法 開始残高の設定①
もし、2月10日とか中途半端な日から開業日の前日までの入出金が取り込まれた場合、この場合は先程の方法で2月9日の残高を登録してあげます。
一気に話が難しくなりましたがこのようにしてあげれば「無視」しなくても調整することができます。
「無視」が嫌いなのはfreeeを正しく使うための大切な素養です。
「できるまであきらめない!」そんな強い心をお持ちの方は是非お試しください。
まとめ
今日は開始残高の設定の続きとして、事業を開始した時点の銀行残高の調整方法をお話ししました。
こちらのヘルプだと開業日で開始残高の設定をする方法も紹介されていますが、個人的には取引登録で調整してしまっていいんじゃないかと思っています。
最終的にfreeeの預金残高と銀行口座の残高が一致すれば結果は同じなんで。
これで開始残高の問題の解決方法は一通り説明が終わりました。
次回は明細の無視の調査・解決方法に進んでいきましょう!
マジで自分で正しい確定申告をしたい人向けの経理講座 預金が銀行口座の残高と合わない場合の解決方法 明細の無視
それでは今日はこの辺で。
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