本気で自分一人で正しい確定申告をしたい方向けの経理講座 登録後の見直し クレジットカード①

freee専門税理士の土橋です。

今日からクレジットカードに入って行きたいと思います。

クレジットカードをfreeeと連携させている方はとても多いと思います。

そして、預金と同じぐらい残高がおかしくなりやすい勘定科目でもあります。

こちらもやはり試算表をチェックしていくのですが、月々の利用が20万円未満なのに残が200万とかあることもよくあり、この場合は絶対におかしいです。

なぜおかしくなりやすいのか

チェックの難易度が高い

預金の場合は通帳やネットでその時点の残高を簡単に把握できる、それとfreeeが合っているかどうかでチェック可能。

これに対して、クレジットカードの場合、紙やネットで簡単に答えを得ることができません(末締めの場合を除いて)。

なので、こうなっているはずだという理論値を計算してfreeeと照合する作業が必要になります。

この点がチェックの難易度を高めています。

預金と違って意識が低い

預金がおかしいと不安になってご相談いただく方は多いのですが、クレジットカードの件でご相談いただくことはとても少ないです。

多分気にしている度合の違いかなと。

皆さん、今事業用の口座にいくら残っているか聞かれたら大体近い金額を答えることができると思います。

例えば100万ぐらいとかですね。

これに対してホーム画面の預金残が-100万円だったら、あれ、俺の100万どこ行った💦と思いませんか?少なくとも私は思います。

このように頭に数字が残っていると変な状態に気づきやすいです。

 

さて、このように変になりやすいクレジットカード。

早速チェックの話しに入って行きましょう!
まずはどこがどうなっていなければならないかという正常な状態を理解するところから始めましょう。

正常な状態

どこを見るか?

ホーム画面にもクレジットカードの情報は出ていますが、こちらは今時点の利用済み未引落の情報なのでちょっとチェックしにくいです。

ちなみに、ここの金額は0以下が正常な状態
なので、0以上の場合は既におかしいです

やはり今回も試算表を見ていきましょう!

今日も現金に①レポート⇒②試算表。

①貸借対照表を選んで、②今回は8月末の状態を見たいので1月から8月を選択して③絞り込む。

8月期末の金額をチェックします。
ちなみに、試算表ではDCカード、アメリカンエキスプレスと表示されますが、青色申告決算書上では未払金として表示されます。

どうなっていなければならないか

ここはちょっと難しいです。

先程の8月期末の金額は8月末時点の利用済み未引き落とし残を意味しています。

8月末の利用済み未引き落とし残はクレジットカードの締日、支払日の条件から理論値を計算することができます。

これとfreeeの残高が一致していればOK。

正常な状態であることがわかります。

練習として、以下の締日、支払日のカードの場合の8月期末の金額を計算してみましょう。

末締めの翌月25日引き落としの場合

これが1番簡単なケース、8月利用額と一致しているはずです。

15日締め翌月10日引き落しの場合

8月末までの最後の引き落としは8月10日。
その締日は7月20日なので、7月21日から8月31日の利用額が残っているはずです。

注意点

計算自体は簡単なんですがうまくいかないこともあります。
この辺は次回以降の異常な状態の対処方法のところで説明します。

まとめ

今日からクレジットカードに入りました。

こちら意識されていない方がとても多いですが、預金と同じくおかしくなりやすい勘定科目です。

しかも、修復に係る大変さは預金以上💦

今日は第1回として正常な状態のお話しをしました、見たい月の試算表の残高がクレジットカードの締日・支払日から計算した理論値と一致していればOKでしたね。

これを前提に次回からは異常な状態の対処方法に入って行きましょう!

本気で自分一人で正しい確定申告をしたい方向けの経理講座 登録後の見直し クレジットカード②

ちなみに既にクレジットカードに危機感を感じている方は次回を待たずに個別コンサルティングに来てください!

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