freeeの使い方 freeeと同期したAmazonビジネスの登録方法 全体像の理解

今日からfreeeと同期しているAmazonビジネスの登録を説明していきます。

Amazonも今まで説明した預金・クレジットカード・モバイルSuicaに次いで使っている事業主さんが多いです。

初心者のためのfreeeの使い方講座 同期している預金口座の登録方法 登録パターンの全体像

freeeの使い方 同期しているクレジットカードの登録方法 全体像

freeeの使い方 同期しているモバイルSuicaの登録方法 全体像の理解

これから何回かに分けて詳しく説明していきますが、初回の今日は全体像を確認していきましょう。

今回の説明の前提条件

対象はAmazonビジネス

通常のAmazonではなくAmazonビジネスを前提とします。

今Amazonをお使いの方は今後のことも考えAmazonビジネスの契約をお勧めいたします。
以下、その理由をお話ししていきます。

Amazonビジネスの税法対応

法人・個人を問わず、事業主である以上は一定期間領収証等の保管が必要になります。

そして、電子取引に該当するため電子帳簿保存法に対応する必要があります。

この点、Amazonビジネスはデータの訂正削除はできず、請求書などの各種帳票の保存期間は10年とされているため、freeeと組み合わせて使えば先ほどの保管期間・電子帳簿保存法の両方に対応していことになります。

以下、Amazonビジネスのリンクになります。
【2022年1月改正】電子帳簿保存法の改定内容とは?領収書はデータで管理できる時代に

これに対して、通常のAmazonはあくまで消費者向けの仕組みであるためこの辺の対応については明言されていません。

更に、2023年10月1日からインボイス制度が導入されます。

Amazonビジネスの方は何等かの対応がされると思いますが、Amazonの方は不明です。

以上のように、事業主としてAmazonを使うのであれば、税法対応という観点からは通常のAmazonではなくAmazonビジネスを使った方が良いでしょう。

また、Amazonのプライム会員がBusinessプライムを利用する場合、1ユーザーのみですが年会費2,450円(税込)の追加料金で利用することができます。

なのでコスト負担もそれほど大きくないのではないかと思います。

取引登録の効率化とプライバシー保護

Amazonでは私物のみ購入、Amazonビジネスは事業経費のみ購入と使い分ければ、freeeに取り込まれるAmazonビジネスの明細には事業経費のみという状態を作りだすことができます。

Amazonの明細をプライベートと事業経費にわけてそれぞれ登録することも考えられますが、いちいち判断が必要になるので効率的ではありません。

更に、一度にプライベートと事業経費を一緒に買い物して、更にポイントを利用した場合、ポイントをプライベートと事業経費にどう割り当てるのかを考えるのも面倒でしょう。

また、Amazonを連携している場合、全ての明細がfreeeに取り込まれてしまいます。

いくら事業主貸で登録しているといっても、中には他人には見られたくない買い物もあるかもしれません(私だったらマンガを大人買いしているとか)。

この点、AmazonとAmazonビジネスの用途を使いわけ、Amazonビジネスのみfreeeに連携すれば見られても良い明細だけが取り込まれるので、私生活での買い物が他人の目に触れることを防止することができます。

2022年以降にAmazonビジネスを契約し、freeeと同期した方を対象。

Amazonビジネスの連携方式は2021年11月から新連携方式に変わっており、取り込まれる明細や登録方法が大きく変わっています。

このため、今回の説明では2022年以降にAmazonビジネスを契約し、新連携方式でfreeeと同期している方を対象に説明いたします。

freeeに同期したクレジットカードでの支払いを前提

今回はAmazonビジネスの代金をfreeeに同期したクレジットカードで支払っているケースを前提に説明していきます。

freeeに同期したAmazonビジネスの登録パターン 全体像

全体像

マインドマップ(XMind 8無料版)で作成。マインドマップについてはこちらのwiki参照。

色付き項目の意味は、図を上から見て最初に出てくる項目にメモしておきました。

・青 テクニック(必須じゃないけど使えると便利)
・オレンジ 登録パターン
・赤 注意点
・緑 勘定科目

登録方法と登録パターン

今後ご説明していく内容

大きくは、①買い物とビジネスプライム年会費といったAmazonビジネスの利用と②代金の引き落としに分かれます。

①はAmazonビジネス口座※で登録しますが、②は代金を支払っているクレジットカードの口座※で登録します。

※ここでの口座はfreee会計上の口座という意味です。

登録方法は全て自動で経理

登録パターンは①が取引登録、②は基本的には口座振替ですが、Kindleでの書籍購入だけfreeeに明細が取り込まれないため取引登録で対応する必要があります。

例外 返金・キャンセル

こちらは2022年9月1日以降、freeeの仕様変更で、返金・キャンセルの明細が同期されなくなっています。

返金・キャンセルの場合、どういうデータが取り込まれるのか私の方でもよくわかっていないため、申し訳ありませんが、今回のシリーズでは省略させていただきます。

この点でお悩みの方は有料時間制相談の個別コンサルティングこちらからお申し込みいただければ個別に対応させていただきます。

まとめ

freeeに同期したAmazonビジネスの登録方法の第1回目として、今日は登録方法の全体像を説明しました。

・通常のAmazonではなくAmazonビジネスを対象

・Amazonで事業経費を定期的に購入するのであれば、税法対応、効率化の観点からAmazonビジネスの契約がお勧め

・今回の説明では2022年以降にAmazonビジネスを契約し、freeeと同期した方で、お支払い方法がfreeeと同期したクレジットカードである方を対象。

・登録方法は自動で経理。Amazonビジネス口座とクレジットカード口座のfreee上の二つの口座で登録が必要。

・登録パターンは取引登録と口座振替の2種類

以上がポイントになります。

これを前提に次回から具体的な登録方法の説明に入って行きます。