freee専門税理士の土橋です!
今日は前に書いた取引登録結果のチェックとは何をすれば良いか?の各論としてクレジットカードについて書きたいと思います。
以前のブログをお読みいただいていない方は是非そちらを先にお読みくださいね!
まずは復習です。
取引登録結果のチェックとは、試算表の各勘定科目が正常な状態かを確認することでした。
そして、正常とは①・②のどちらかの状態のことを意味します。
①正解と一致している状態
②こうなっているはず!という理論値を自分で計算し、その理論値と一致している状態。
①・②のどちらになるのかは勘定科目により決まる。
クレジットカードは試算表上は未払金として表示されます。
カード会社に対してまだ支払われていないものというイメージですね。
こちらは②に分類されるため、チェックのためには理論値を自分で計算する必要があります。
正常な状態
正常な状態とは?
理論値と一定している
理論値とは?
1月から12月末までの利用分で、12月末現在引落されていない金額にになります。
仮に毎月15日締め翌月10日払いのカードの12月末の理論値を考えてみましょう。
12月末までの最終の引落は12月10日、これは10月16日から11月15日までの利用分になります。よって、11月16日から12月31日までの利用分が12月末残として残っているはずです。
これが理論値になります。
異常な状態の対処方法
まずは典型的なミスパターンをつぶしましょう!
(個人事業主)引落口座をfreeeに連携していない場合
個人口座のカード引落が取引登録されているか確認しましょう。
こちらのヘルプ「クレジットカードの利用内容を記帳する(一括払い)」の「3. 銀行口座の引き落とし内容を登録する」「個人的なお金で請求内容を支払った場合」が正しい登録方法になります。
引落口座をfreeeに連携している場合
引落が登録口座⇒クレジットカードへの口座振替として登録されているか確認しましょう。
先のヘルプの「3. 銀行口座の引き落とし内容を登録する」「自動で経理を利用する場合」が正しい登録の仕方になります。
引落がfreeeにどのように登録されているか確認するために現預金レポートを通帳と照合しながら使うと良いでしょう。
未登録の明細の有無を確認する
そもそも未登録になっている明細はありませんか?
未登録の明細があれば当然理論値とは一致しません。
無視されている明細がないか確認しましょう!
クレジットカードの場合「無視」する必要のある明細は無いはずです!
「不要な明細を無視する」の「無視した明細を元に戻す・削除する」の手順で「無視」した明細がないか確認し、ある場合には「無視の取消」を行います。
これでも合わない場合には…
明細が完全に取り込まれていない可能性があります。
例えば同期エラーを明細取得可能期間を超えて放置した場合、明細に欠落が起こります。
クレジットカードには現金・預金・モバイルsuicaのような現預金レポート機能がないため、freeeとクレカの明細を地道に突き合わせ欠落箇所を特定し、補完します。
少量なら手入力でも補完できますが、大量の場合、例えばクレカサイトから明細をダウンロードの上で加工し、アップロードする方法が考えられます。
但し、同期機能と明細アップロードの併用は重複リスクもあるため非常に危険です。
必ずサポートデスクに相談するようにしましょう。
まとめ
個人事業主の方で引落口座をfreeeに連携していない方は結構多いです。
これをやると利用ばかりで支払がないのでどんどん残高が膨らんでしまいます…
どうして合わないんだろう、悩みまくった結果、結局無視した明細が原因というのもあるあるです。
皆さんも理論値と合わない場合は典型的なミスパターンを疑ってみてくださいね!