freee専門税理士の土橋です!
大変お久しぶりのマジ確です。
前回はチェックって何?というお話をしました。
チェックとは、3月15日の確定申告で正しい税金を納めることができるように試算表を各項目(勘定科目)毎に見直すこと。
ただ、たくさんある取引を一つ一つ見直すのは相当に非効率で集中力も続きません。
なので、効率的かつ効果的に見直すため、まずは勘定科目毎に決まっている正常な状態を覚える。
そして、残高が正常な状態になっているかを確認し、そうでなければ原因を調査して修正する。
これが前回したお話です。
今日から勘定科目毎に正常な状態、原因の調査・修正方法について学んでいきましょう!
今日は一番シンプルな勘定科目の現金からです。
現金の正常な状態ってどんな状態でしょうか?
この回答は非常に簡単です。
まずはこの講座の最初にお話したマジ確の対象となる方について思い出してみましょう!
・請求書を発行し振り込みで入金されるタイプのビジネスを営んでいる
この場合、現金勘定の残高は0(ゼロ)になっていなければなりません。
理由は事業用の現金を持っていないはずだからです。
詳しくはこちらの過去記事に書いてありますが、事業用の現金とはお店のレジ現金とかをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
この事業の特徴はお客様からお代を現金でもらうこと。
お代を現金でもらえば当然お釣りが必要になります。
店舗にいつもいくらかの現金を用意しておかなければなりません。
こういうのを事業用の現金と言います。
この講座の対象の皆さんは請求書を発行して振り込みでお金をいただきますよね。
なので、事業用の現金を用意しておく必要がないのです。
このため試算表の現金勘定の残高は0が正常な状態になります。
それでは正常な状態か確認してみましょう。
こちらのヘルプに従って試算表を立ち上げて貸借対照表の現金を確認していただいてもいいのですが。もっと簡単な確認方法があります。
画面はPC版ですが、ホーム画面の左下の現金の残を見てみてください。
ここが0になっていなければ試算表を立ち上げるまでもなく異常な状態です。
原因を調べて修正をしていく必要があります。
ただ、このマジ確を初期設定から読んでくれている方は多くの方が0になっているのではないでしょうか?
実は初期設定の段階でそうなるように設定しているのです。
事業所の設定のところで決済口座のデフォルトはプライベート資金にしませんでしたか?
実はこれがあなたを守っているのです。
さて、今日は少し長くなりました。
なぜ現金が0にならないのか、その修正方法は次回じっくり見ていきましょう!