freeeを契約したけど何から手を付けていいかわからない💦
こんなご相談を結構受けます。
今日はこれからfreeeを使い始める方向けに、初期設定から確定申告・納税までの流れをざっくり説明したいと思います。
freeeを契約してから確定申告・納税までの流れ 全体像
①初期設定~⑦納税が工程。
その右側に広がる項目が細かい内容という作りになっています。
赤は重要な点だったり、注意していただきたい点を意味しています。
以下、順番に内容を説明していきます。
各工程の説明
①初期設定
契約したらまずは初期設定から始めましょう。
この辺はこちらの記事で詳しく説明していますのでご確認ください。
大きくは事業所の設定、口座情報の登録・同期、開始残高の設定に分かれます。
事業所の設定
屋号や住所を入力したり、お客様に発行する請求書をfreeeで作るのであればその設定など、これからfreeeを使うために必要な設定をします。
特に重要なのが決済口座のデフォルトの変更。
freeeの現金は皆さんのお財布の現金ではありません。
事業のみで使う、プライベートとは完全に分けて管理している現金のことを意味します。
この現金は、お客様からお代を現金でいただく飲食店のような業種以外は持っていないものになります。
でも、freeeを拝見すると多くの方がこの持っていないはずの現金を動かしてしまっています。
この事故を予防するためのものが決済口座のデフォルトの変更になります。
個人事業主の方は「プライベート資金」に、法人の方は「役員資金」に変更しておきましょう。
法人の方は「代表立替」のようなダミー口座を作ってそこをデフォルトにするテクニックもあります。
興味のある方はこちらの記事をお読みください。
ひとり社長のためのfreeeの小技 立替経費は「代表立替」口座を使え!
ひとり社長のためのfreeeの小技 続 立替経費は「代表立替」口座を使え!
口座登録・同期
銀行口座やクレジットカードなど、freeeと同期して使うサービスの設定をします。
その際はこちらのヘルプを参考にすると良いでしょう。
その他、使っている方の多い、モバイルSuica、Amazonビジネスのヘルプも紹介しておきます。
開始残高の設定
使い始めばかりのfreeeは真っ白な状態。
皆さんが事業を始めたばかりなのか、何年も事業を続けているのか全く知りません。
freeeを使い始めた時の状態をfreeeに認識させるのが開始残高の設定です。
開業・会社設立2年目以降の場合で3年目からfreeeを使う場合は、2年目までの状態をfreeeに登録します。
事業を始めたばかりであれば、開業・会社設立時点の状態をfreeeに登録します。
②日々の経理
売上・経費を正しく登録するのがこの工程の目的。
お客様にfreeeで請求書を発行すれば売上が登録されます。
銀行口座、クレジットカードなど、freeeと同期しているサービスはfreeeが吸い上げた情報を活かして登録していきます。
現金や同期していないサービスで経費を支払ったのであれば、領収証などを見ながら登録します。
・請求書の発行方法
・預金口座の登録方法
・クレジットカードの登録方法
・モバイルSuicaの登録方法
・Amazonビジネスの登録方
・現金、freeeに同期していない支払い方法で支払った経費の登録方法
この6つの登録方法についてはこちらにまとめてあります。
freeeの使い方 正しい登録方法のマスターは正しい確定申告につながる
リンクをたどっていくと具体的な登録方法にたどりつくように作っています。
③決算整理
1年分の経理が終わったら決算整理をします。
これは、主には経費にならないものを調整する工程とイメージしていただければと。
色々ありますが、例えばこんな調整をします。
・年度末にまだ売れていない商品(在庫)を経費から除く
・お金を払ったけどまだ納品されていない消耗品や、受講していないセミナーを経費から除く。
・複数年分まとめて支払った料金の内、次年度以降に対応する部分を経費から除く。
こちらは法人・個人に共通の調整です。
これに対して、個人事業主特有の調整が家事按分。
自宅兼事務所のように事業とプライベートの両方に関係する経費は、プライベート利用分を計算し、経費から除きます。
④試算表のチェック
決算整理まで終わったら入力結果に間違いがないかチェックします。
ここで間違いを見逃すと確定申告を間違ってしまうのでとても重要な工程です。
この時に使うのが試算表。
ひとり社長のためのfreee超初心者塾 チェックの基本 試算表って何?
フリーランスのためのfreee超初心者塾 チェック編 試算表って何?
預金のように正解が決まっている項目は正解と照合し、毎月ほぼ同額になる経費であれば推移を見て変な動きをしていないか確認する。
間違いがないかを念入りに見直します。
⑤確定申告書の作成
個人事業主であればfreee会計で作成できます。
ただ、法人の場合はfreee会計だけでは申告書を作れず、別途freee申告というソフトが必要になります。
freee申告がなければ紙で作ることもできますが、一般の方が自分一人で作るのは相当ハードルが高いです。税務署、県税事務所、市役所の方のサポートを受けることをお勧めします。
freee申告があっても法人の申告書は難しいもの、割り切って税理士さんに依頼するのも一案です。
もちろん報酬は発生しますが、正しい申告書を作って電子申告で提出まで代行してくれます。
⑥電子申告
申告書ができたら提出しましょう。
個人事業主の方の場合、申告書を作った流れでfreee会計から電子申告までできます。
ただ、マイナンバーカードがないとだめなので、事前に申請しておきましょう。
法人の場合、freee申告から電子申告できます。
マイナンバーカードなどが必要なのは個人の場合と同じです。
税理士さんに依頼している場合は、税理士さんが自分の証明書で電子申告してくれます。
⑦納税
電子申告が終わったら納税します。
法人・個人ともに色々な納税方法があります。
個人事業主の場合、確定申告書の提出時点では、納税が必要なのは税務署に対してのみ。
自治体からは後日、住民税・事業税の納付書が届きます。
これに対して、法人の場合、税務署の他、自治体にも納税が必要になります。
この自治体にインターネットバンキングで納税する場合は、eLTAXというe-Taxとは別の仕組みを使う必要があるので結構面倒です💦
まとめ
いかがでしょうか?
freeeを契約してから確定申告・納税までの流れについて説明してみました。
自分が今いる場所の確認、今後のスケジュール管理に役立てば幸いです。
今回に限らず、freeeについてわからない点やもっと詳しく知りたい点があれば個別コンサルティングをご利用ください。
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