勘定科目を間違ったらどうなる?

freee専門税理士の土橋です!

私が良く受ける質問として、「この勘定科目であっていますか?」というものがあります。

では、仮に勘定科目を間違ってしまった場合、どのような問題になるのでしょうか?

勘定科目の選び方

まずは取引を登録する時にどのように勘定科目を選んでいけば良いかです。

よくある勘定科目についてはこちらのヘルプが参考になります。

freee取引入力ナビもかなり詳しく説明されています。

この辺の勘定科目を使っておけば大きな問題になることはないでしょう。

複数の選択肢がある場合、どちらを選ぶべきか?

例えば、先程の勘定科目はどう選べばよい?のfreeeの利用料を支払ったケースでは支払手数料or通信費を使うことになります。

この場合、どちらを使うべきでしょうか?

結論としてはどっちでも良いと思います。

ただ、一度決めた勘定科目は来年も継続して使うようにしましょう。

見直し段階の重要なチェックとして去年の数字と比較するという方法があるのですが、勘定科目が毎年違うと比較しても間違いを見つけられる可能性は低いです。

勘定科目が年によって違うと金融機関や税務署等、決算書を定期的にウオッチしている方々になんでこんな動きをしているんだろう?と疑問に思われたりもします。

このような疑問を持たれるということは、この決算書あってるのかな?と思われているということであり、正直得なことはありません(もちろんちゃんとした理由があって変わっているなら別です!)。

勘定科目を間違ったらどうなるのか?

それでは、いよいよ勘定科目を間違ってしまった場合です。

先程のfreeeの利用料を広告宣伝費で処理してしまった場合、支払う税金が増えたりするでしょうか?

結論とすると、支出が全額事業の経費と認められるものであれば、勘定科目を間違ってしまっても支払う税金が増えることはありません。

このケースの場合、売上・経費の総額が変わらないので差引で計算される利益の金額も変わらず、結果税金の金額も変わらないためです。

この辺の売上・経費・利益・税金の関係は以前のブログをご参照ください。

反対に、勘定科目を修正した結果、利益も変わってしまう場合には支払う税金が増える可能性があります。

例えば、10万円以上の固定資産を消耗品費にしてしまったようなケースですね。

10万円以上の固定資産は原則支払った年に全額経費にすることはできません。

このため、修正すると利益の金額が変わってしまいます。

この場合は経費の金額が大きすぎたことになるため、本来もっと利益の金額が大きかった、即ちもっと税金を支払う必要があったという結論になります。

この場合は修正して不足分の税金を納める必要があります。

まとめ

勘定科目を選ぶ際は以下を参考にすると良いでしょう。

勘定科目はどう選べばよい?

freee取引入力ナビ

支出が全額事業の経費と認められるものであれば、勘定科目の間違えで支払う税金が増えることはありません。

但し、先ほどの固定資産のケースのように、本来全額経費にできないものを全額経費にしてしまった場合等、修正の結果税金が増えるケースもありますので注意が必要です。